ハーブファブリックってなんだろう?

TICCAの春夏のアイテムで使っているHerb Fabric。
自然とゆるやかに調和することを目指した植物の花や葉、樹皮、果実などから抽出した美しい色調をもつ天然由来の染料と環境にやさしい染料を組み合わせて染めています。
素朴で豊かな色合いが魅力のアイテムシリーズ。
自然染料と世界基準の認証を得た環境に負担をかけない安全な染料を融合させて自然から生まれる色は、目を奪われる美しさと心を癒すエネルギーを感じさせてくれます。
染めた色それぞれにイラストが描かれ、裏には説明が書いてある札が付いています。

Herb Fabric( ハーブファブリック) とは
古来から用いられてる素朴で美しい色調を持つ天然由来の自然染料とGOTS認証を得た環境に負担をかけない安全な染料とを組み合わせたサスティナブルなハイブリッド染色を使った布。

糸を一度に染色するのではなく、草木染料を最後に定着させるため3度の工程を経て染色加工しております。

とても手間のかかった丁寧な染色加工になります。

天然のものから色素を抽出した天然染料と化学染料を使い分け、色落ちなどの天然染料の問題点を改善。
縦糸と横糸で色が異なるシャンブレー素材は、光の当たり方や角度による色の変化が生まれ、表情に奥行きをもたらす上品な質感が魅力です。

 

ログウッド
マメ科/アカミノキ属の落葉低木。黒にほぼ近い色を染めることのできる数少ない植物。ピアノの黒鍵や、ギターの赤い板、ナポレオンのフロックコートや、イギリスのネルソン提督が世界の海を制したときに着ていたマリンジャケット(ネルソンコート)もこの色素で染められていました。濃紺と紫が混ざったような美しい色です。

 

ざくろ
赤い実にちなんで子孫繁栄、豊穣の象徴として大切にされ漢方薬として古くから人々の生活に根付いてきた植物。ハイブリッド染色によってザクロの果実のような優しいピンクに仕上げました。

 

栗の皮
ブナ科クリ属。縄文時代から栽培され、食されてきたなじみ深い栗。丹羽栗のみを使用し、本来捨てられてしまう鬼皮から色素を抽出。栗にはタンニンが多く含まれていて、布が染まりやすく、自然由来の風合いが出るのが特徴。栗染めは、やさしい「あずき色」に染まります。鬼皮ならではの深みのある発色が特徴です。

 

槐(エンジュ)
エンジュは中国原産のマメ科の落葉喬木で、大樹になります。若葉はゆでて食べられますし、お茶の代用にも使われたそうです。若いつぼみを乾燥させたものは槐花米・槐米といわれ、中国では古くから重要な染料とされていました。黄紙や官吏が着る絹の礼服などを染めるのに用いたそうです。日本には古くから渡来していた様で、平安時代に" 恵爾須" の和名があてられた記述が残っています。春の息吹を感じる色です。

 

思いがけない色が生まれる草木染めの魅力を植物から生まれる天然の色合いには、心がほっこり和む優しい癒しのちからを感じられます。太陽と水と大地が育んだ植物が布に鮮やかな色を残してくれる。その一瞬が愛おしくてたまらなくなるはず。

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